「後釜」の意味をわかりやすく解説!「後釜」を使った例文も紹介

後釜

「後釜を狙う」「後釜争い」などという言葉で悪いイメージがある「後釜」ですが、もともとの語源は決して悪い意味ではありません。

後釜の語源や正しい使い方も覚えると表現の幅がより一層広がることでしょう。

それでは、後釜という言葉の意味に関して深掘りしてみましょう!

「後釜」の意味・読み方

「後釜」は「あと-がま」と読みます。

後釜の意味ですが、わかりやすくそれぞれの文字の意味を紐解いてみましょう。

・・・人の背後。のち。のちのもの。

・・・飯をたいたり湯をわかしたりする、金属製の器。

よって、後釜の意味は字義通りに捉えると「後ろに控える釜」という意味になりますが、現在では「前任者が退いた後にすぐに代わる人のこと」を意味することが一般的になりました。

元々はかまどの残り火が消えないうちに次の釜を用意するという意味でしたが、時代とともに言葉の意味が変わっていきました。

また、「後釜」という言葉は「退く前から次の後任者を考えている」という意味として使用されることがあり、世間では悪いイメージで用いられることが多くあります。

「後釜」の使い方

後釜(あとがま)の使い方としては、「後釜になる」もしくは「後釜に座る」などというような表現をします。

後釜の意味は「前任者が退いた後にすぐに代わる人のこと」ですので、前任者Aから後任者Bに代わったことを「Aに代わってBが後釜に座る」というような使い方をします。

ニュースや世間話では悪いイメージで使用されることが多いですが、決して悪い場合に用いる言葉ではありません

「後釜」の類義語・同義語

「後釜(あとがま)」の類義語・同義語には、どのような言葉があるでしょうか。

「後釜」の類義語・同義語
  • 継承者(けいしょうしゃ)・・・あとを受け継ぐ人。
  • 跡取り(あととり)・・・家のあとを継ぐ人。
  • 跡継ぎ(あとつぎ)・・・家のあとを継ぐこと。師匠の仕事を受け継ぐこと。
  • 後継者(こうけいしゃ)・・・前の人の役割や権限、または財産などを引き継ぐ人。
  • 後任(こうにん)・・・前の人をうけついで任務につく人。

「後釜」の対義語・反対語

「後釜(あとがま)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。

後釜には下記のような言葉が対義語・反対語として挙げられます。

「後釜」の対義語・反対語
  • 先代(せんだい)・・・当主・当代の前の代。
  • 前任(ぜんにん)・・・前にその任務についていたこと。
  • 前身(ぜんしん)・・・今のように変わった以前の形。
  • 先任(せんにん)・・・自分より先にその任務または同格の地位についていた人。

「後釜」を使った例文

「後釜(あとがま)」はどのように使うのでしょうか。例文を使ってご紹介します。

「後釜 」を使った例文

 

  1. 彼は彼女の後釜になった。
  2. 課長が部長の後釜を虎視眈々と狙っている。
  3. 一年後に彼の秘書が夫人の後釜に座った。
  4. 会長が突然亡くなったので後釜争いが勃発した。
  5. 俺だけがクビになって、てめえは俺の後釜に座ってやがるんだろう。

「後釜」の意味まとめ

「後釜(あとがま)」の言葉の意味や用法について深掘りしてみました。

世間のニュースでは、「後釜争い」などと悪いイメージで用いられる場合が多いですが、「後釜」は決して悪い意味を持った言葉ではありません。語源と正しい使い方や言い回しを身に着けて、表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。