「紐帯」の意味と使い方を解説!「紐帯」を使った例文を紹介

紐帯

「紐帯(ちゅうたい)」という言葉は、ご存知でしょうか。

「紐」と「帯」と、一文字ずつに分解してみれば、それぞれの文字は特に難しくもないですが、それを組み合わせた「紐帯」となると、正確な意味は曖昧だという人も多いのではないでしょうか。

日常的に使う熟語ではありませんが、文章中で出てくる頻度はそこそこある表現ですので、この機会に「紐帯」を習得してしまいましょう。

それでは、以下で「紐帯」の意味や用法について深掘りしていきましょう!

「紐帯」の意味・読み方

「紐帯」は「ちゅうたい」と読みます。

次に意味ですが、まずは「紐帯」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。
」は「ひも」「むすぶ」「ゆわえる」などの意味があります。

」は「おび」「おびをしめる」「こしにさげる」などの意味があります。

この二文字を組み合わせた熟語「紐帯」は、文字通りには「ひもとおび」で、

熟語の意味は、
二つのものを結びつける役割を果たすもの
「社会の構成員を結びつけて、社会を成り立たせる条件」
です。

「紐帯」の使い方

では「紐帯(ちゅうたい)」はどのように使う言葉でしょうか。

「紐帯」は、固い語感の漢語で、会話ではあまり使用せず、主に文章中で使用します。

「両国を太い紐帯で結びつける友好条約」などという形で用います。

地縁血縁などは共同体の基本的な紐帯と言えます。出身大学や学閥が組織内での紐帯となる場合もあるでしょう。

趣味が一致する人がサークルやネット上でつながるという場合は趣味が紐帯の役目を果たしていると言えます。

ただ趣味という紐帯は、血縁のように有無を言わさぬ強制力はないので、比較的弱い紐帯だと言えるでしょう。

「紐帯」の類義語・同義語

「紐帯(ちゅうたい)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

 

「紐帯(ちゅうたい)」の類義語・同義語
  • 「パートナーシップ」 友好的な協力関係。
  • 「絆(きずな)」 家族間の自然な愛情や、友人同士の一体感。
  • 「団結」 人々が寄り合って目的のために一致協力すること。
  • 「連帯」 複数の人が協力・連携してことに当たること。

他にも以下のような例があります。
「友好」
「繋がり」
「連携」
「協働」
「かすがい」

また過度の紐帯が負担に感じる例として以下が挙げられます。
「拘束」
「束縛」
「しがらみ」

「紐帯」の対義語・反対語

「紐帯(ちゅうたい)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

語の性質上、明確な対義語はないようですので、対照的と思われる状況を表す表現を挙げます。

 

「紐帯(ちゅうたい)」の対義語・反対語
  • 複数の人や集団を隔てるものとして以下のような例があります。
    「壁」
    「溝」
    「隔たり」
  • 複数の人のつながりや紐帯がない状況を示す表現として以下のような例があります。
    「疎遠(そえん)」
    「孤立(こりつ)」
    「孤独(こどく)」
  • 複数の人の関係が悪いことの表現として以下のような例があります。
    「険悪(けんあく)」
    「対立(たいりつ)」
    「決裂(けつれつ)」
    「仲違い(なかたがい)」

 

「紐帯」を使った例文

「紐帯(ちゅうたい)」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。

 

「紐帯(ちゅうたい) 」を使った例文
  1. 両国がこのたび結んだ友好条約は、末永く両国の太く強い紐帯となることでしょう。
  2. 「子はかすがいとはよく言ったもので、やはり血縁という紐帯ほど強く確かなものはないね。」「毒親がよくもまあそんなことを言えたもんだ。」
  3. 宗教的共同体とは、宗教や信仰を紐帯として人々が形成する共同体のことを指します。

まとめ

以上、「紐帯(ちゅうたい)」の意味や用法について深掘りしてみました。

「紐帯」だけではなく、「連帯」や「団結」など、さまざまな類語や対義語をうまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。