「泥濘」の意味と使い方を解説!「泥濘」を使った例文を紹介

泥濘

「泥濘(でいねい)」という言葉は、ご存知でしょうか。

「泥」は「どろ」で問題ないと思いますが、でも「濘」の字は難しいですし、あまりお目にかかりません。なので、この二文字が合わさると、意味が分からないという人も多いかもしれません。

しかし、難しい意味がある訳でもないので、ここでパパッと「泥濘」を覚えてしまいましょう。

それでは、以下で「泥濘」の意味や用法について深掘りしていきましょう!

「泥濘」の意味・読み方

「泥濘」は「でいねい」と読みます。

次に意味ですが、まずは「泥濘」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。
」は文字通り「どろ」です。

」は「小さな流れ」「ぬかるみ」「どろ」「わきあがる」などの意味があります。

この二つの漢字を組み合わせた熟語「泥濘」の意味は「ぬかるみ」です。

「濘」の字を使った熟語で日常的に使う言葉は、この「泥濘(でいねい)」ぐらいしかありません。なので、そのために覚えるとなるとかなりコストパフォーマンスの悪い漢字だとも言えそうです。せめて読めるようにはなりたいですね。

「泥濘」の使い方

では「泥濘(でいねい)」はどのように使う言葉でしょうか。

「泥濘」は、かなり固い語感のある漢語なので、あまり会話では使わず、主に文章で使用します。

しかも、なかなか格調高い言葉で、書くにも読むにも敷居が高い感じがありますので、意味の取りやすさを重視するビジネス文書などでは「ぬかるみ」「ドロ道」などと言いかえるほうが無難です。

「4WDなので泥濘にタイヤを取られにくい」よりは「4WDなのでぬかるみにタイヤを取られにくい」のほうが分かりやすく一般的です。

「泥濘」の類義語・同義語

「泥濘(でいねい)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

 

「泥濘(でいねい)」の類義語・同義語
  • 「ぬかるみ」 泥濘と同じ意味ですが、地下から水が湧き出したりしていて、地盤が軟弱で、タイヤや靴がどろにめり込んでしまうような場所を言います。
  • 「どろ」 ぬかるみにあるような柔らかく水分を多量に含んだ状態の土のことです。他に、このような土地の状態を表す言葉として以下のような言葉が挙げられます。
  • 「湿地(しっち)」 湿気った土地です。
  • 「谷地(やち)」 (アイヌ語に由来する)沢などの湿地です。

 

「泥濘」の対義語・反対語

「泥濘(でいねい)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

言葉の性質上、明確な対義語はありませんので、対照的な状態を表す表現をあげてみます

「泥濘(でいねい)」の対義語・反対語
  • 「乾燥した地面」 湿ったりぬかるんだりしていない地面です。
  • 「硬い地盤」 軟弱な地盤と違い、水分をあまり含みません。
  • 「乾いた路面」 乾いて固い道ではタイヤや脚を取られません。
  • 「砂地」 砂は水はけがよくたいてい乾いていますのでぬかるんでいません。

 

「泥濘」を使った例文

「泥濘(でいねい)」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。

「泥濘(でいねい) 」を使った例文
  1. 不動産屋の言葉を真に受けて現地確認をせずに土地を買ったらとんでもない泥濘地だった。
  2. どんなに強力なエンジンを積んだ四輪駆動車でも泥濘にはまるときははまるのである。
  3. 泥濘のなかで足を取られ、ドロドロになりながら這い進むような俺の人生。もうイヤになった。
  4. 雪解け間もない北国の土地はいつまでも泥濘が乾かず、どろどろの状態が続いた。

 

まとめ

以上、「泥濘(でいねい)」の意味や用法について深掘りしてみました。

「泥濘」だけではなく、「ぬかるみ」など、さまざまな類語や対義語をうまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。