「同梱(どうこん)」という言葉は、ご存知でしょうか。
見たことがあるという人が多いのではないでしょうか。おそらくフリマアプリや、電気製品などを買って箱を開けてみたときなどに遭遇することの多い言葉ですよね。
でも、読み方や、正しい用法など、意外と曖昧だったりしないでしょうか。
そこで、以下では、「同梱」の意味や用法について深掘りしていきましょう!
「同梱」の意味
「同梱」は「どうこん」と読みます。
次に意味ですが、まずは「同梱」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。
「同」は、誰もが知っている「おなじ」という意味の他に、「あつめる」「すべて」「ともにする」「一緒にする」など、さまざまな意味があります。
「梱」は、もともと「門のしきり」「そろえてしばる」などの意味でしたが、日本に入ってきてから、「竹や柳で編んだカゴ」「包装した貨物」という意味の生まれました。
この二つの漢字が合わさった「同梱」の意味は、「本体にそれと関係するものを添えて一緒に梱包(こんぽう)すること」となります。
要するに、複数のものを一纏めにして一個の荷物にすることです。
「同梱」の使い方
「同梱(どうこん)」は、やや固い語感の言葉なので、話し言葉よりは、文章中で使います。とくに商品の取扱説明書などで使われることが多い語彙です。
「同封」は、ひとつの封筒に一緒に入れることですが、「同梱」は、もっと大きな箱や包みにひとまとめにするときに使われます。
「同梱の付属品」「同梱の保証書」などと使います。
こちらから相手に同梱を依頼するときは「~を同梱してください」で正しいのですが、やや分かりにくい恐れもあります。
その場合は、重複表現になってしまいますが「一つの箱に一緒に同梱してください」と書いたほうが、親切かもしれません。
「同梱」の類義語・同義語
「同梱(どうこん)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。
- 同封する=封筒に入るサイズのものに使う
- 一個口(いっこぐち)=複数のものや部品などが一つの箱に収まった荷物のことです。逆に一つの商品でも部品が複数の箱に別れて入れられている場合は「二個口」「十個口」などとなる
- ひとくくりにする
- ひとまとめにする
これらが類似した意味だと言えます。
「同梱」の対義語・反対語
「同梱(どうこん)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。
- 個装= 一つ一つ別々の包装で包んでいること
- 個包装=「個装」と同じ意味
- 複数個口=「一個口」ではないという意味で、同梱は無理な量の荷物の状態
- 小分けする
- 一つ一つ
- 別々に
などが挙げられます。
「同梱」を使った例文
「同梱(どうこん)」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。
「同梱」を使った例文
- 買ったプラモデルを作ろうとして箱を開けたら、同梱のボンドが固まっていて使えなかった。
- ご購入後、速やかに同梱の付属品が揃っていることをご確認ください。
- 同梱のユーザー登録はがきにご記入の上、三日以内に送付してください。
- 製品に同梱している取扱説明書はシリーズ共通の説明書ですので、個々の品番についての詳しい情報は当社のHPを御覧ください。
- 出品されているバッグも同梱してほしいのですが、複数購入ということでお値引きしていただけますか?
まとめ
以上、「同梱」の意味や用法について深掘りしてみました。
「同梱」だけではなく、さまざまな類語や、対義語などをうまく活用して、表現の幅を広げていただければと思います。
この記事が、少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。