「豪奢」の意味と使い方を解説!「豪奢」を使った例文を紹介

豪奢

「豪奢(ごうしゃ)」という言葉は、ご存知でしょうか。

割とよく見かける表現ですし、「豪」の字からなんとなくイメージが湧きますが、「奢」が読めないし分からない、ということも多いのではないかと思います。

しかし、意味は難しくないので、せっかく出会ったこの機会に、「豪奢」をきちんとマスターしてしまいましょう。

それでは、以下で「豪奢」の意味や用法について深掘りしていきましょう!

「豪奢」の意味・読み方

「豪奢」は「ごうしゃ」と読みます。

次に意味ですが、まずは「豪奢」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。
」はもともとは「やまあらし。野獣の名」を意味し、そこから「たけだけしい」「つよい」「すぐれる」「貴人、金持ち」など様々な意味が生まれましたが、ここでは「おごる(派手に暮らす、贅沢をする)」という意味です。

」は、これもやはり「おごる」「贅沢をする」という意味です。

似た意味の二つの漢字を合わせた熟語「豪奢」の意味は、
豪華で派手なこと。華々しい贅沢。」
となります。

「豪奢」の使い方

では、「豪奢(ごうしゃ)」はどのように使う言葉でしょうか。

単なるちょっとした贅沢ではなく、びっくりするような贅沢を指します。金を湯水のように使うようなイメージです。

やはり「豪」の字は、「豪華」「豪快」という熟語からも分かるように、非常に強く、華々しいニュアンスがあります。

給料日にちょっといい肉を奮発するぐらいではダメで、高級車を乗り回すとか、クラブで百万円の束の帯封を切って撒き散らし「ガッハッハ、好きなだけ拾えー!」というのが「豪奢」です。

「豪奢」の類義語・同義語

「豪奢(ごうしゃ)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

 

「豪奢(ごうしゃ)」の類義語・同義語
  • 「奢侈(しゃし)」 これも贅沢を表す熟語です。
  • 「贅沢(ぜいたく)」 「贅」はもともと「コブ=よけいなもの」の意味です。「贅肉(ぜいにく)」は余計な肉ですね。なので、「贅沢」は余計な費用がかかること、身分にすぎた奢り、という意味です。
  • 「散財」 パーッと財産を撒き散らすように使うことです。
  • 「驕奢」 権勢に奢ることです。

 

「豪奢」の対義語・反対語

「豪奢(ごうしゃ)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

 

「豪奢(ごうしゃ)」の対義語・反対語
  • 「簡素」 簡単で質素なことです。
  • 「質素」 飾らないこと。質朴なこと、です。
  • 「倹約」 費用を切り詰めて無駄遣いをしないことです。
  • 「節約」 倹約と同じ意味です。
  • 「身の丈に合った暮らし」 分不相応な出費や贅沢を避ける堅実な暮らし方です。
  • 「倹しい」 質素で、暮らしぶりが地味なことです。
  • 「粗衣粗食」 衣食に余計なお金を掛けない暮らしです。

「豪奢」を使った例文

「豪奢(ごうしゃ)」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。

「豪奢(ごうしゃ) 」を使った例文
  1. その社長令嬢の豪奢な暮らしぶりは級友たちの間でも有名だった。
  2. 宝くじを当てた彼の暮らしぶりはたちまち豪奢を極めたものに変わりました。
  3. あんな豪奢な遊びっぷりのお大尽(だいじん)が、一夜明けたらホームレスだなんて、世の中はわからないね。
  4. かつて有力だった財界人が建てた洋館は、いまは空き家だが、当時の豪奢な暮らしぶりを偲(しの)ばせる見事な建築だ。

 

まとめ

以上、「豪奢」の意味や用法について深掘りしてみました。

「豪奢」だけではなく、「奢侈」「贅沢」など、さまざまな類語や対義語をうまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。