「字面」の意味と使い方を解説!「字面」を使った例文を紹介

字面

「字面」という言葉は、ご存知でしょうか。

「字面」という言葉は、使われている漢字はやさしいですし、意味も難しくないのですが、読み方で「?」となる人もいるかもしれません。

また、意味合いとして二種類の使い方があるので、そこは特に確認していきましょう。

それでは、以下で「字面」の意味や用法について深掘りしていきましょう!

「字面」の意味・読み方

「字面」は「じづら」と読みます。

次に意味ですが、まずは「字面」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。
」は、そのまま「文字(もじ)」のことです。

」は、「おもて」「つら」「外側」「うわべ」「仮面」などの意味があります。

この二文字を組み合わせた言葉「字面」の意味は、2つあります。
1.「文字の形や、文字の並べ方(から受ける見た目の印象)」
2.「文字で表された、その言葉の表面上の意味

 

「字面」の使い方

では「字面(じづら)」はどのように使う言葉でしょうか。

「字面」の1つ目の意味は、文字の見た目そのものを示します。

例えば、子供の名付けの場面などで「綾香」と「彩佳」はどちらも音は同じだけれども「字面」から受ける印象が違う、などと使います。

「字面」の2つ目の意味は、文章の文字通りの表面的な意味ということです。

「字面を見るといいことを書いているようだが、実は裏がある」「字面だけにとらわれず行間を読む」などと用います。

「字面」の類義語・同義語

「字面(じづら)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

 

「字面(じづら)」の類義語・同義語
  • 「見た目」 外側から見た時のものの印象です。
  • 「うわべ」 外側から見ることのできる表面のこと。
  • 「表向き」 事実はともかく、表面的にはそうであること。
  • 「建前(たてまえ)」 表向きの基本方針。
  • 「表面」 外側から見ることができる部分。
  • 「虚飾(きょしょく)」 実質が伴っていないのに、表面だけをいいように取り繕うこと。

「字面」の対義語・反対語

「字面(じづら)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

 

「字面(じづら)」の対義語・反対語
  • 「字義(じぎ)」 文字の意味です。
  • 「語義(ごぎ)」 ことばの意義です。語意(ごい)とも。
  • 「内容(ないよう)」 ものの価値となる中身のことです。
  • 「真相(しんそう)」 表面的には現れていない本当の姿。
  • 「実質(じっしつ)」 実際にそのものを満たしている内容。
  • 「中身(なかみ)」 容器や外殻の内側を満たしている実質。
  • 「正味(しょうみ)」 外側や容器を除いた内容そのもの。

「字面」を使った例文

「字面(じづら)」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。

 

「字面(じづら) 」を使った例文
  1. 彼女は自分の名前の美幸という字面が気に入らないようで、友達への手紙などではいつも深雪と署名していた。
  2. 表面的な字面にとらわれずに、行間を読みましょう。
  3. 雄渾(ゆうこん)な筆使いでいかにも格調高い字面であるが、読んでみると雲古珍古と書いてあるのだった。
  4. 新奇(しんき)でかつ趣のある字面であるが、意味はありきたりだった。

まとめ

以上、「字面(じづら)」の意味や用法について深掘りしてみました。

「字面」だけではなく、「建前」や「虚飾」など、さまざまな類語や対義語をうまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。