緩慢の意味と使い方をわかりやすく解説!緩慢(かんまん)を使った例文も紹介

緩慢の意味をわかりやすく解説

緩慢という言葉はご存知でしょうか。

緩慢の意味とは「(動作、仕事などが)のろくさい、ゆっくりしている」です。

この言葉はとくに難しい表現というわけではないですが、似たような言葉がいろいろあって、正確な意味も読み方もなんとなく曖昧だということも多いのではないでしょうか。

なんとなく意味は分かるけれど、正確には「?」という人も、この機会に「緩慢」を習得してしまいましょう。

この機会に緩慢の読み方や意味を確認して使い方を習得しましょう。

それでは以下で、緩慢の意味や用法について深掘りしていきましょう!

緩慢の意味と読み方

「緩慢」は「かんまん」と読みます。

次に意味ですが、まずは「緩慢(かんまん)」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。

緩慢の意味

緩慢(かんまん)の意味とは、冒頭でも記したように「(動作、仕事などが)のろくさい、ゆっくりしている」です。

それでは、それぞれの漢字の意味をみていきましょう。

・・・訓読みでは「緩い(ゆるい)」「緩やか(ゆるやか)」などの言葉になり、「ゆったり」「きびしくない」「しまりがない」「鈍い(のろい)」などの意味があります。

・・・訓読みでは「おこたる」「あなどる」「おごる」などですが、訓読みのほうは現在、一般的にはあまり使用されないようです。「怠慢」「驕慢」「自慢」などの熟語の部分として音読みされることがほとんどです。

この二文字をくみあわせた熟語「緩慢(かんまん)」の意味は「(動作、仕事などが)のろくさい、ゆっくりしている」「ゆるやかなこと」ということになります。他に「手ぬるい」「厳しくない」という意味もあります。

緩慢の正しい使い方

では、緩慢(かんまん)はどういう時に使うのでしょうか。緩慢の正しい使い方について解説します。

「緩慢」は、文章表現などで日常的によく使われます。「動作が緩慢だ」「緩慢な仕事ぶり」などです。

会話で使うとやや堅苦しいイメージもある漢語ですが、文章などで「のろい」「のろくさい」と書くところを「緩慢」に置き換えると、格調高い引き締まった文章になります。文章の知的レベルを高く見せるにはたいへん都合のいい、使い勝手のいい表現ですので、使いこなして語彙を増やしましょう。

例えば

彼の緩慢な仕事ぶりにはイライラする。

緩慢の類義語・同義語

緩慢(かんまん)の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか?

緩慢の類義語・同義語
  • 鈍い(のろい)・・・頭の働きが遅い、同座や反応がのろい
  • 緩怠(かんたい)・・・こころがゆるんで怠ること。
  • 漫然(まんぜん)・・・この言葉の意味は、漢文では「おごりたかぶっていること」でしたが、日本で「ゆるくてしまりがない」「とりとめがない」「はっきりしない」の意味が生まれました。

他にも類似の表現として、「停滞」「だらだら」「スローモーション」などが挙げられます。

緩慢の対義語・反対語

他にも、緩慢(かんまん)の対義語・反対語をいくつかご紹介します。

緩慢の対義語・反対語
  • 敏速(びんそく)・・・すばやいこと
  • 迅速(じんそく)・・・物事の進み方が速やかなこと
  • 俊敏(しゅんびん)・・・頭がよく、行動がすばやい

また、「厳しくない」という意味での反対語としては「厳格」「苛烈」などが挙げられます。

緩慢を使った例文

緩慢(かんまん)はどのように使うのでしょうか。

以下に緩慢を使った例文を挙げてみました。

緩慢を使った例文
  1. 「あの緩慢な仕事ぶりを見ているだけでイライラしてくるわ。」「カルシウム足りてないんじゃない?」
  2. 「ナマケモノの緩慢な仕草って可愛いよね。」
  3. 「緩慢な登り坂がえんえんと続くうえに見晴らしもない登山道。」
  4. 「抜け道だらけの緩慢な規制法案で実効性に疑問がある。」
  5. 「警察の取り締りが緩慢なせいで犯罪が蔓延し治安が悪化している。」

緩慢の意味まとめ

以上、緩慢(かんまん)の意味や用法について深掘りしてみました。

「緩慢」だけではなく、「ゆるやか」、「のろい」、「緩怠」や「漫然」など、さまざまな類語や対義語をうまく使い分けて、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。