「陥穽」の意味と使い方を解説!「陥穽(かんせい)」を使った例文を紹介

陥穽

陥穽(かんせい)という言葉は知っていますか?

はて、見たことも聞いたこともないな。という方でも大丈夫です。

「陥穽(かんせい)」「人をおとしいれる策略、罠(わな)」「(動物を捕まえる)落とし穴」という意味です。陥(おとしい)れるという漢字が使われているので、覚えやすいですよね!

すぐに覚えないと困るという性質の言葉でもないかもしれませんが、せっかくのこの機会に教養として習得してしまいましょう。

それでは以下で使い方例文を解説して「陥穽(かんせい)」を深掘りしていきます!

「陥穽」の意味と読み方

「陥穽」はかんせいと読み
「人をおとしいれる策略、罠(わな)」
「(動物を捕まえる)落とし穴」という意味のことばです。

まずは一つずつ漢字を見てみましょう!

陥・・・人をおとしいれる、攻め落とされること、不足

穽・・・おとしあな(そもそも訓読みがおとしあなと読みます)

陥穽は漢字通りの意味で、人を陥れる穴 =策略ということを表しています。ちなみに、陥穽を逆にして穽陥にすると、おとし穴という意味の言葉になります。

「陥穽」の正しい使い方

では、「陥穽(かんせい)」はどういう時に使うのでしょうか。

 

「陥穽(かんせい)」の正しい使い方

陥穽には二つの意味があります。

1「落とし穴」・・・こちらの意味で使用する場合は「山に陥穽を仕掛けてきた。イノシシを狙っている。」というように「落とし穴」とも言えるところを、言い換えて使います。

2「人をおとしいれる罠」・・・こちらの意味で使用する場合は「社内で噂になっているあの事件、課長が陥穽を仕組んだと思う。」「俺たちを陥穽する好機会だ。敵は必ず何か仕掛けてくるから気をつけろ!」というような使い方をします。

陥穽は名詞なので、そのまま名詞として使うことが主ですね。

日常生活では滅多に使わない言葉ですよね。

普段の会話では、落とし穴、仕組まれたワナなどと分かりやすい言葉を使用した方が無難です。しかし、何か文章を書く際に使えば作品の格を上げてくれますのでぜひ使ってみてください!

「陥穽」の類義語・同義語

「陥穽(かんせい)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか?

 

「陥穽(かんせい)」の類義語・同義語
  • 画策(かくさく)・・・はかりごとを立てること、計画を立て、あれこれと実現をはかること
  • 嵌(は)められる・・・だまして計略にかけられること
  • 落とし穴・・・罠の一種、人をだましておとしいれるための秘密の計画
  • 謀略(ぼうりゃく)・・・人をおとしいれるはかりごと。たくらみ。
  • 罠(わな)・・・鳥獣を誘い寄せ捕らえる仕掛け。転じて、人をおとしいれる策略。
  • トラップ・・・相手を陥れるための道具
  • 計略(けいりゃく)、仕組む、企てる、謀(はか)る、等さまざま

「陥穽」の対義語・反対語

 

「陥穽(かんせい)」には対義語・反対語がありません。強いて言うならば、陥穽しない。です。

人をおとしいれるワナ・策略の反対なので、人を尊重し、相手の良いところを引き出すような行動が反対と言えるのではないかと思います。

(動物を捕まえる)落とし穴に対して反対となるのは、捕まえないこと、野生でいさせることでしょうか。

「陥穽」を使った例文

「陥穽(かんせい)」はどのように使うのでしょうか。

以下に例文を挙げてみました。

 

「陥穽(かんせい)」を使った例文
  1. 今ニュースで話題の詐欺師、実は私も奴の陥穽に陥(おちい)った被害者の一人だ。
  2. 私の悪い噂ばかりが流れるのは、ずっと親切だと思っていた同僚の陥穽であることを知った。
  3. 山に仕掛けた陥穽にいつも畑を荒らしてくるイノシシが捕まると良いのだが。
  4. 俺たちを陥穽する好機会だ。敵は必ず何か仕掛けてくるから気をつけろ!

まとめ

以上、「陥穽(かんせい)」の意味や用法について深掘りしてみました。

普段はなかなか使わない言葉ですが、本などで出会うこともあるでしょうし、ぜひ陥穽を使いこなしてください!

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。