「巧拙」の意味と使い方を解説!「巧拙」を使った例文を紹介

巧拙の意味

皆さんは、巧拙(こうせつ)という言葉をご存知ですか。

巧拙の意味は「巧みなこととつたないこと。上手か下手。」です。

もし読めなくても「作品の巧拙」や「技の巧拙」と書けば、きっと大体の意味はイメージできると思います。

しかし、果たして私達はこの言葉を正しく使っているのでしょうか?

この記事では巧拙の意味と読み方、使い方、類義語・同義語、対義語・反対語、そして巧拙を使った例文をご紹介します。

この機会に巧拙の読み方や意味を確認して使い方を習得しましょう。それでは巧拙の意味や用法について深掘りしていきましょう!

巧拙の意味と読み方

巧拙は「こう-せつ」と読みます。

この言葉を構成する2つの漢字は、

・・・たくみ、上手、うまい

・・・下手、まずい

の意味を持ち、「巧拙」はこの相反する字の組み合わせでできている言葉です。

ですから意味は、そのまま【物事のたくみな事とつたない事】となります。

簡単に言うと【上手か下手か】という事ですね。

巧拙の正しい使い方

巧拙(こうせつ)という言葉は【物自体にというより、物事の腕前(身につけた能力や技術、技量)】に対して使います。

分かりやすく言うと、ある作品の巧拙について話すとき、作品そのものを評価しているというよりも、作品を作った人のテクニックを評価しているわけですね。

この巧拙という表現はどちらかと言うと、日常会話で聞くより書面で目にすることの方が多いかもしれません。

もし、絵のコンクールや写真の展覧会の応募要項などに「作品の巧拙を問わない」と書いてあったら、【上手い下手は関係ない】訳ですから、迷わずに応募しておいた方が得という事ですね!

巧拙の類義語・同義語

巧拙(こうせつ)の類義語は、【ある技術が優れているか否かを表す言葉】であればいいでしょう。

よく会話で使われるのは「上手い下手」ですが、口語表現でも少し改まった場面や、文章内で使う場合は、「技術の良し悪し」を使用するのが一般的です。

「優劣」という言葉もいいのですが、【優れているか否かの対象がモノ自体というよりも技である】という点を強調するために、「技の優劣」や「能力の優劣」のようにした方がいいでしょう。

「巧拙」は、「上手か、それとも下手か」というだけでなく、文脈によっては、【上手さ、巧みさ】を意味します。

「大小」という時に【大きさ】を、「高低」が【高さ】を示すのと同じ考え方ですね。

このように「巧拙」を【甲乙関係ない文脈】で使うときなら、腕前、お手並、技量、出来などの表現に置き換えることもできます。

巧拙の対義語・反対語

巧拙(こうせつ)は相反する言葉を組合わせた言葉で、その対義語は存在しません。

先ほど類義語で見たように巧拙を【甲乙関係ない文脈】で使う場合でも、適切な反対語はありません。

「巧拙」を使った例文

それでは最後に巧拙(こうせつ)を使った例文をいくつかご紹介しますので、参考にしてください。

巧拙を使った例文
  1. 巧拙には関係なく子供が描いた作品には、どこか胸をうつ美しさがある。
  2. 文字の巧拙というよりも応募者の性格をうかがい知るために、手書きの履歴書を未だに使用しているのか?
  3. 年に一度開かれる演奏会では、お弟子さんたちが芸の巧拙を競い合う。
  4. 私には技の巧拙は分からないが、彼のバイオリンから流れ出す音色には酔いしれた。
  5. 文章力というものは、どれだけ多くの書物を読んでいるかによって巧拙が分かれてくるものなのかもしれない。

巧拙の意味まとめ

以上、本記事では巧拙(こうせつ)という言葉についてご紹介しました。

全ての事柄を巧拙で話すと言うのはどうかと思いますが、たまには自分の能力や技の巧拙について考えてみると、レベルアップに繋がるかもしれませんね!

この記事を読んで、あなたが巧拙の意味を正しく理解し今後その知識を役立ててくれたらとても嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。