「草生える」という言葉は、知っていますか。
「知ってるよ。草が生えることでしょ?」
そう思ったヒト、正直に挙手。ハイ。
「草生える」は、いまどきのネット用語・若者言葉では、別の意味で使われているんです。案外、知らない人は沢山いるようです。そこで、以下では、「草生える」の意味や用法について深掘りしていきましょう!
「草生える」の意味
「草生える」とは、「植物が生える」「草萌える」という意味ではないんですね。
それはなんと、
「笑い」
「笑える」
「大笑いする」
「爆笑」
という意味なんです。
つまり、ネットの書き込みなどで、文末に、
「(笑い)」
「(笑)」
「(爆笑)」
「(爆)」
などと付け加える、アレと同じ意味なんです。
(笑)と書き加えるのはキータッチ数も多く面倒くさいということで、面倒くさがりのネット民は次第に(笑)と打つかわりに「w」とキーを一つ打つことで済ませるようになりました。
では、なぜその「w」が「草生える」に?
それは次の「由来」の項で説明します。
「草生える」の由来
笑いを示す「w」はキータッチ一つで済む便利な記法です。
「ww」「www」と数を増やして、笑いの度合いを高めるのもなんの苦労もありません。
そのうちネット上は
wwwwwwwwwwwwwww
という記号で溢れました。
ニコニコ動画のコメント画面が、これで埋め尽くされる光景は、よく目にします。
そして、いつか誰かが、
wwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww
という絵面が、「まるで草が生えているように見える」と思ったわけですね。
そこで「wwwwwwww」のことを「草生える」と書き表すようになった、というのが由来です。
「草生える」の使い方
「草生える」という言葉は、ネット用語です。ネット文化、ネット上での交流が盛んになるに連れて生まれてきた隠語です。
ネット上でのメール・掲示板・チャット・その他の書き込みでは、お互い相手の顔が見えず、声も聞こえないことから、文字だけで親密さを表現したいという欲求が高まり、顔文字などが発展しました。
文末につける「(笑)」なども、その流れで生じ「w」へと簡略化され、「wwwwwwwwww」の見た目から、わざわざ「草生える」と言い換えた表現も生まれました。
ネット上のコミュニケーションで楽しみのために使われる表現ですので、TPOを考えて、ふさわしい場所で使いましょう。
ちなみに「wwwwwww」の見た目から「大草原」とも呼ばれたりするようです。
「w」とは
「w」は「(笑い)」の頭文字を取った略記号です。
「ww」「www」と数を増やすことで「(爆笑)」「(大爆笑)」も表します。
「笑い」を意味する形が「w」なので、笑い自体を「草」と言うこともあります。「芝」とも言います。
ちなみに、「www」は複数連打が基本というネット文化もあるようです。そういう文化圏では「w」一つは「単芝」、半角の「w」は「半芝」とも言い、あまり好まれないようです。
別の略し方として「笑い」を「(ワラ」と略す文化もネット上にはあります。「ワラ」の誤変換から「藁」も笑いを意味したりします。
「(笑)」や「w」や「藁」に比べて、「草」「草生える」はずっと新しいイマドキの表現。流行語としての鮮度が高いわけですが「w」のキータッチ一つという便利さはダントツですので、「w」は今後も廃れないのではないでしょうか。
「草生える」を使った例文
「草生える」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。
「草生える」を使った例文
- 「こんど浅草にナイツ(お笑い芸人)見に行く」「それ草生えるな」「草不可避。大草原不可避」
- 「昨日のニコ生チョー笑えた。草生えすぎ。コメント欄が大草原で埋もれたから、コメント非表示にしたわ」
- 「あの芸人まじツマンネ。草も生えんわ。枯葉剤でも撒いたんか」
- 「髪が生えるより草生えてほしい」「それって斎藤さん(お笑い芸人)の魂の叫び?」
まとめ
以上、「草生える」の意味や用法について深掘りしてみました。
「草」「芝」「大草原」などなどいろんな表現がありますが、ネットの流行もそれなりに押さえておきたいですね!使うとしたらネット上で。時、場所、状況を考えて活用しましょう。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。