「狭量」の意味と使い方を解説!「狭量」を使った例文を紹介

狭量

「狭量」という言葉は、ご存知でしょうか。

日常的にはそれほど使用頻度は高くないかもしれませんが、文章表現としては特にむずかしい語彙でもなく、ごく普通に使われる言葉です。

なので、もし今まで出会ったことがなかったという人でも、この機会に覚えて損はない言葉です。

それでは、以下で、「狭量」の意味や用法について深掘りしていきましょう!

「狭量」の意味と読み方

「狭量」は「きょうりょう」と読みます。

次に意味ですが、まずは「狭量」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。

「狭」は「せまい」です。

「量」は「はかる」という意味、「モノのかさ、かず、数量、容積」などの意味もありますが、ここでは「力、気前、才能」などを意味します。

この意味での熟語には「度量」「器量」「力量」などがあります。

「狭量」は「量」が「狭い」ので、熟語の意味としては、「度量が狭いこと」「人を受け入れる心の狭いこと」となります。

「狭量」の正しい使い方

では「狭量」はどのように使う言葉でしょうか。

主に文章中で「度量の狭い人」形容として「狭量な人だ」などと使います。

ちなみに「度量」は、カンタンに言えば「心の広さ」です。

批判されても、受け入れるべきはちゃんと受け入れる、そういう心の広さです。

人の忠告に耳を貸さない、批判されると反省などしないで、むくれたり、機嫌を損ねるだけ、というような人が「狭量な人」ということになります。

なるべくなら他人から「狭量なヤツだ」などと言われないようにしたいものですね。

「狭量」の類義語・同義語

「狭量」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。

以下に、例をあげてみましょう。

「狭量」の類義語・同義語
  • 「了見が狭い」……「了見」は一言で言えば「考え、考え方」です。「狭量」と同じように、度量が狭いことを意味します。
  • 「ケツの穴が小さい」……少々品位には欠ける表現ですが、同じ意味の成語として日常会話ではしばしば使われます。
  • 「けちな野郎」……「けち」もいろいろな意味を持つ言葉ですが、ここでは「みずぼらしい。心が狭く、くだらない様」という意味です。
  • 「ちんけな奴」……「ちんけ」も、「貧相、器量が小さい」を意味します。あまり上品ではない言葉ですね。

「狭量」の対義語・反対語

「狭量」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。

以下に、例をあげてみましょう。

「狭量」の対義語・反対語
  • 「広量」……まず「狭量」の対義語としてこれが挙げられます。度量が広いことです。
  • 「寛容」……これも「狭量」の代表的な反対語です。他人の失敗をあまり咎め立てせず、広い心で受け入れる様子です。
  • 「懐が深い」……寛容で、度量が広い様子です。
  • 「太っ腹」……「図太いこと」「度量が広いこと」を意味します。
  • 「雅量」……「広く、おおらかな度量」を意味します。

「狭量」を使った例文

「狭量」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。

「狭量」を使った例文
  1. 「あんな狭量な男に何を言っても無駄だから放って置くに限る。」
  2. 「その人の言動をみていると、あまりの狭量さに哀れを催すほどだ。」
  3. 「杓子定規で狭量な役人ばかりが机を並べている役所。」
  4. 「自国の利益しか考えない、狭量な国家主義者ばかりでは外交は立ち行かなくなる。」
  5. 「あの狭量な社長のいるかぎり、従業員の待遇改善など夢のまた夢だ。」

まとめ

以上、「狭量」の意味や用法について深掘りしてみました。

「狭量」だけではなく、さまざまな類語や、「寛容」「雅量」などの対義語も、うまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。