温床(おんしょう)という言葉を知っていますか?
きっとどこかで耳にしたり、目にしたりしている表現だと思うのですが、いざ正しい意味は?と考えると、ハタと悩んでしまうような、そんな言葉ではないでしょうか。
この温床(おんしょう)は、「ある傾向や結果が、生じやすい環境」「植物を早く育てるための温室を簡単化したもの」という2つの意味をもつ言葉です。
ネット上でもよく使われる表現ですので、ぜひこの機会に習得してしまいましょう!
それでは以下で意味や例文を深堀りしていきます。
温床の意味・読み方
温床はおんしょうと読み
「ある傾向や結果が、生じやすい環境」
「植物を早く育てるための温室を簡単化したもの」
という2つの意味があります。
漢字を一つずつ見てみましょう!
温・・・あたたかい、おだやか、大切にする、等
床・・・苗床(なえどこ)、ゆか(建物の内で地面より高く板を張った部分)、ねどこ、漬物の材料をつけこむところ、等
温床は漢字の意味をそのままに、温かい苗床を表していますね!
苗を早く成長させるために、床土(とこつち)に人工的に温熱を加えて育てるところ(フレーム)のことを温床と呼びます。
それが転じて、ある傾向や風潮が育つために都合の良い環境、ある結果を生みやすい環境のことも表すようになりました。ほとんどが悪い環境に使われる言葉です!(例:ここは不良少年の温床だ!今すぐ取り壊してしまえ!のように使われます。)
温床の例文
温床(おんしょう)はどのように使うのでしょうか?ここで例文を見てみましょう!
温床の類義語・同義語
温床(おんしょう)の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に例をあげてみましょう!
- 引き起こす・・・新しい事態を生じさせる、特に事件などを起こすこと
- 遠因(えんいん)となる・・・ある結果を導いた原因として、直接ではないが何らかのかかわりをもつ事柄、遠い原因のこと
- 因子(いんし)となる・・・ある結果をひき起こすもとになる要素、現象の要因を構成している作用素または力
- 成長を促進(そくしん)させる・・・成長が進むようにすること(植物を育てる方の温床の類語)
- 土壌(どじょう)・・・作物を育てる土地、比喩的にそのような結果を生ずる環境・条件
- 芽・・・物事のはじまる最初の動き、きざし
- 発生源となる・・・ある事象が起こった源となるもの
- 齎(もたら)す・・・ある状態を生じさせる(悪い状態の時に使った場合、温床の同義となる)
温床の対義語・反対語
温床(おんしょう)の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に例をあげてみましょう!
- 冷床(れいしょう)・・・人工的に暖かくするような処理をしない、自然のままの苗床
- 宝庫(ほうこ)・・・(悪い結果を生じさせる環境の反対として)宝を入れておく倉。転じて、よい産物を多量に出す地方。比喩的に、有益なもの、貴重なものなどが、あふれる程ある所
- 有益(ゆうえき)・・・(悪い結果を生じさせる環境の反対として)益をもたらすもの
- 齎(もたら)す・・・ある状態を生じさせる(良い状態の時に使った場合、温床の対義となる)
まとめ
以上、「温床(おんしょう)」の意味や用法について深堀りしてみました。
温床だけでなく、齎すなど、類語や対義語をうまく活用して表現の幅を広げていただければと思います。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。