「大凡(おおよそ)」という言葉は、ご存知でしょうか。
この言葉は、おそらく誰でも知っているし、よく使っている言葉だと思います。でも、「大凡」という漢字の字面を眺めていても、なかなかその言葉とはわからないかもしれません。
一度知ってしまえばなんということもない言葉なので、この機会に読み方や意味を確認しましょう。
それでは、以下で「大凡」の意味や用法について深掘りしていきましょう!
「大凡」の意味・読み方
「大凡」は「おおよそ」と読みます。
「大凡そ」と「そ」を送る例もあります。
「おおよそ」は、かなり古めかしい和語で、現在では「およそ」という言い方のほうが普通です。
「およそ」は「凡そ」と書きます。
意味は同じで、
「大体において」
「ほぼ」
「たいてい」
ということです。
「大凡」の漢字についても、確認していきましょう。
「大」は、「おおきい」「つよい」など様々な意味がありますが「おおよそ」という意味もある漢字です。
「凡」は、そのまま「おおよそ」という意味です。
まったく同じ意味の漢字二文字を「おおよそ」という和語の表記に当てていることになります。
「大凡」の使い方
では「大凡(おおよそ)」はどのように使う言葉でしょうか。
「大凡(おおよそ)」は、辞典によっては「全体の七割ぐらいの感じ」と説明されますが、七割と感じるか九割と感じるかは、かなり個人差があるようにも思われます。
「ほぼ」「ほぼほぼ」「あらかた」「ほとんど」など色々な類語がありますが、全体の何割ぐらいにあたる表現かは、なかなか難しいところです。
「おおよそ」はとても基本的な和語の語彙なので、会話にも文章にも普通に使われますが、若干古風で、「およそ」のほうが今風です。
「大凡」の類義語・同義語
「大凡(おおよそ)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。
- 「概して(がいして)」
- 「大体(だいたい)」
- 「総じて」
- 「かれこれ」
- 「ざっと」
- 「大抵(たいてい)」
- 「大方(おおかた)」
- 「大概(たいがい)」
- 「なべて」
- 「ほぼ」
- 「概ね(おおむね)」
「大差(たいさ)ない」
「と言っても大過(たいか)ない」
「言い過ぎではない」
「過言(かごん)ではない」
などが挙げられます。
細かく見れば多少違うかもしれないが、大きく見ればほぼ合っているという言い方です。
「大凡」の対義語・反対語
「大凡(おおよそ)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。
「大凡」の対義語は「丁度(ちょうど)」です。
実際に行ったことの結果が、基準となる数量や状況などに、「だいたい」ではなく「きっちり」一致するということです。
他には
- 「かっきり」
- 「きっちり」
- 「ぴったり」
- 「ジャスト(just)」
- 「まさしく」
- 「かっちり」
- 「びたっと」
- 「びたびた」
など様々な例が挙げられます。
「大凡」を使った例文
「大凡」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。
- 街並みを見渡しても、東京に出てきたばかりのわたしは大凡そどのあたりの町にいるのかすら見当がつかなかった。
- 「大凡その数字で結構ですので、明日までに予算を組んでもらえますか。」「ずいぶん急ぐんですね。」「およそでかまいませんから。」
- 彼女の顔色を見ただけで、大凡言いたいことは察しがついた。
まとめ
以上、「大凡(おおよそ)」の意味や用法について深掘りしてみました。
「大凡」だけではなく、「たいがい」や「ほぼ」など、さまざまな類語や対義語をうまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。