「鏖殺」の意味と使い方を解説!「鏖殺」を使った例文を紹介

鏖殺

「鏖殺(おうさつ)」という言葉は、ご存知でしょうか。

「鏖」の字が非常に難しいので、ちょっと書ける気がしないかもしれませんが、特徴的な字ですので、読み方を覚えておくといいでしょう。

「鏖殺」は字は難しいのですが、意味は簡単なので、一度覚えてしまえば問題はない語彙です。

それでは、以下で「鏖殺」の意味や用法について深掘りしていきましょう!

「鏖殺」の意味・読み方

「鏖殺」は「おうさつ、みなごろし」と読みます。

次に意味ですが、まずは「鏖殺」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。
」は「みなごろし」「みなごろしにする」の意味のほか、「なべ」「かまびすしい」「さわがしい」という意味もあります。

」は「ころす」です。

この似た意味の漢字二文字を組み合わせた熟語「鏖殺」の意味は、
みなごろし
みなごろしにする
です。

そこに居る者を全部殺すこと」を「みなごろし」と言います。
「皆殺し」と書くほか、「鏖」の一文字でも「みなごろし」と読みます。

「鏖殺」の使い方

では「鏖殺(おうさつ、みなごろし)」はどのように使う言葉でしょうか。

「鏖殺」の「鏖」の字が非常に難しいので、これをわざわざ書こうという場合は文学作品でもないかぎりほとんど無いかもしれません。

普通は「皆殺し」という書き方をすると思います。

もっとも、戦争や合戦でもないかぎり、何かを皆殺しにする機会というのもなさそうです。
あるとすれば、農薬や何かの溶剤などを使って、害虫や何かを駆除する場合でしょうか。
「農薬を使ってナメクジを皆殺しにする」
などで使えるでしょう。

「鏖殺」の類義語・同義語

「鏖殺(おうさつ、みなごろし)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

 

「鏖殺(おうさつ、みなごろし)」の類義語・同義語
  • 「皆殺し(みなごろし)」 同じ言葉の違う表記法です。
  • 「撃滅(げきめつ)」 敵を打倒し、滅ぼすことです。
  • 「殲滅(せんめつ)」 皆殺しにすることです。
  • 「根絶やし(ねだやし)、根絶(こんぜつ)」 二度と現れないように絶やすことです。
  • 「全滅(ぜんめつ)」 全てを滅ぼすことです。
  • 「駆除(くじょ)」 薬品などを使って殺すこと。
  • 「退治(たいじ)」 害を与えるものを殺してすっかり無くすることです。

 

「鏖殺」の対義語・反対語

「鏖殺(おうさつ、みなごろし)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

言葉の性質上、明確な対義語はありませんので、対照的と思われる状況を表現する言葉を挙げてみましょう。

「鏖殺(おうさつ、みなごろし)」の対義語・反対語
  • 「弑逆(しいぎゃく)」 本来は許されない、主や親を殺すこと。対象が皆ではなく限定されています。
  • 「仇討ち(あだうち)」 仇(かたき)を取ることです。これも対象が限定されます。
  • 「決闘」 恨みや論争などを解決するため、一対一で命のやり取りをし決着をつけます。

 

「鏖殺」を使った例文

「鏖殺(おうさつ、みなごろし)」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。

「鏖殺(おうさつ、みなごろし) 」を使った例文
  1. 我軍は百名余りに対し、敵は一万二千の大軍。このままでは鏖殺(おうさつ)の目に合うのは明らかだ。
  2. お前ら全員、鏖殺(みなごろし)にしてやるぜ。
  3. ありの巣コロリを設置して、アリを巣もろとも鏖殺(みなごろし)にする。
  4. 農薬を空中散布すると、害虫ばかりでなく、益虫や小鳥などの小動物まで根こそぎ鏖殺(みなごろし)にしてしまうことになる。

 

まとめ

以上、「鏖殺(おうさつ、みなごろし)」の意味や用法について深掘りしてみました。

「鏖殺」だけではなく、「退治」「絶滅」など、さまざまな類語や対義語をうまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。