「精悍」という言葉は、ご存知でしょうか。
「悍」という字はあまり頻繁に使う字ではありませんし、読み方や意味も知らない方が多いのではないでしょうか。
でも、この「精悍」という熟語自体は割と頻繁に使われる表現なので、この機会に「精悍」を習得してみてはどうでしょうか。
それでは、以下で「精悍」の意味や用法について深掘りしていきましょう!
「精悍」の意味・読み方
「精悍」は「せいかん」と読みます。
次に意味ですが、まずは「精悍」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。
「精」の字には、「こころ」「たましい」「生命の根源」など様々な意味があります。
「悍」の字は、ここでは「いさましい」「たけだけしい」という意味です。
この二文字を組み合わせた熟語「精悍」の意味は、
「気性が鋭く勇敢な様子」
「からだつきや動作が鋭く、たくましい様子」
「表情などにたくましさがみなぎっている様子」
です。
「精悍」の使い方
では「精悍(せいかん)」はどのように使う言葉でしょうか。
「精悍」は、やや改まった会話や文章などで使われる漢語です。
「精悍なまなざし」「精悍な顔つき」「精悍な体つき」などという形で使われ、主に男性に対する形容として使われます。
似たような表現である「凛々しい」や「凛とした」や「勇ましい」などに比べても、さらに荒々しい、攻撃的な印象のある言葉です。
たくましい女性に対して、「凛々しい」や「凛とした」や「勇ましい」などは普通に使えますが、「精悍」はさすがに似合わない感じになります。
「精悍」の類義語・同義語
「精悍(せいかん)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。
- 「勇ましい」 勇敢である、勇気がある、ということです。
- 「屈強」 とても頑丈なことです。
- 「精鋭」 えりぬきに鋭く強い者です。
- 「勇敢」 勇ましく、果断なことです。
- 「勇猛」 勇ましく、猛々しいことです。
- 「凛と」 容貌・態度などがひきしまって威厳のある様子です。
- 「凛々しい」 きりりと引き締まって勇ましい様子です。
「精悍」の対義語・反対語
「精悍(せいかん)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。
- 「柔和(にゅうわ)」 優しく穏やかな様子です。
- 「温和(おんわ)」 穏やかでおとなしい様子です。
- 「温厚(おんこう)」 穏やかで、人と争ったりしない様子です。
- 「軟弱(なんじゃく)」 態度が弱々しく、人のいいなりになるような性質です。
- 「ひ弱(ひよわ)」 病気がちでいかにも弱々しい感じです。
- 「虚弱(きょじゃく)」 体が弱く病気がちな様子です。
「精悍」を使った例文
「精悍(せいかん)」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。
- そのレスリング選手は精悍な体つきで見るからに強そうだった。
- 精悍な軍馬の隊列が村を通り抜けていった。
- 良家の坊っちゃん育ちとも思えない精悍な態度や顔つき。
- 見るからに軍人然とした精悍な男が家を訪ねてきた。
- 見た目も態度も声も岩でできたように精悍な薩摩隼人。
- いまどきの若者には珍しい精悍な物腰。
まとめ
以上、「精悍(せいかん)」の意味や用法について深掘りしてみました。
「精悍」だけではなく、「屈強」や「凛々しい」など、さまざまな類語や対義語をうまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。