「須臾」の意味と使い方を解説!「須臾」を使った例文を紹介

須臾

「須臾(しゅゆ)」という言葉は、ご存知でしょうか。

あまり見慣れない漢字が二つ並んでおり、ちょっと目にしても、見なかったことにしてスルーしてしまいたくなるような語彙かもしれません。

「須」の字は人名では見かけるものの「臾」となると、なかなか出会う字ではありません。

しかし、熟語としての意味は難しくありませんし、格調高い文学作品等で遭遇することもある語彙ですので、ここで習得してしまいましょう。

それでは、以下で「須臾」の意味や用法について深掘りしていきましょう!

「須臾」の意味・読み方

「須臾」は「しゅゆ」と読みます。

次に意味ですが、まずは「須臾」の漢字をひとつずつ確認していきましょう。
」は、「ひげ」など色々な意味のある文字ですが、ここでは「しばし」という意味です。

」は、いくつか意味がありますが、この熟語での意味合いは曖昧です。

熟語「須臾」の意味は、
しばらく
わずかのあいだ
ほんの僅かな時間
です。

※古代インドで成立した仏典の中に「一昼夜を三十須臾とする」という説明があるようです。これだと、「1須臾」は24時間/30=48分となります。しかし、現在の日本で「須臾」をそのような厳密な単位として使っている訳ではありません。

「須臾」の使い方

では「須臾(しゅゆ)」はどのように使う言葉でしょうか。

古めかしい語感の漢語ですので、日常的にはあまり使わないでしょう。

「しばらくして」「ちょっとの間」などのほうが使いやすい表現です。


意味の項目で「須臾」の仏典での時間の単位としての説明をしましたが、もう一つ、古代の中国で成立した数の単位としての「須臾」があります。

「一、十、百、千……無量大数」と大きくなっていく数の単位(大数)に対して、逆に小さくなっていく「少数」の単位があります。

「分(ぶ)、厘(りん)、毛(もう)、糸(し)、忽(こつ)、微(び)、繊(せん)、沙(しゃ)、塵(じん)、埃(あい)、渺(びょう)、漠(ばく)、模糊(もこ)、逡巡(しゅんじゅん)、須臾(しゅゆ)、瞬息(しゅんそく)、弾指(だんし)、刹那(せつな)、六徳(りっとく)、虚空(こくう)、清浄(せいじょう)、阿頼耶(あらや)、阿摩羅(あまら)、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)。 」

これによると、須臾(しゅゆ)は1×10の-15乗となり、「1000兆分の1」を表すことになります。

しかし、普通に日本語として「須臾の間」と言えば、厳密な単位ではなく「しばらくの間」「ほんの少しの間」という意味合いで使います。

「須臾」の類義語・同義語

「須臾(しゅゆ)」の類義語・同義語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

「須臾(しゅゆ)」の類義語・同義語
  • 「暫時(ざんじ)」 「しばらく」の漢語的表現
  • 「寸刻(すんこく)」 わずかの間という意味
  • 「しばらく」 長いと感じられるほどではない一定の長さの時間
  • 「咄嗟(とっさ)」 切迫した状況下でのわずかな時間
  • 「瞬時」 まばたきする間もないほど短い時間
  • 「瞬間」 時の経過が感じられないほど短い時間
  • 「一瞬」 まばたき一回程度の短い時間

「須臾」の対義語・反対語

「須臾(しゅゆ)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、例をあげてみましょう。

 

「須臾(しゅゆ)」の対義語・反対語
  • 「長時間」 長い時間
  • 「積年」 積もった長い年月
  • 「長町場、長丁場(ながちょうば)」 宿場と宿場との距離が長い区間。他の区間よりも距離の長い区間。仕事などが長い時間を要する様。歌舞伎などで台詞や上演時間が長い場面
  • 「幾星霜(いくせいそう)」 長い年月の意味

他にも、
「長々と」
「延々と」
「幾久しく」
「とめどなく」
などあります。

「須臾」を使った例文

「須臾(しゅゆ)」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。

「須臾(しゅゆ) 」を使った例文
  1. 彼女の過去を知ってからこの方、彼の頭を須臾の間もはなれなかったのは、彼女の過去の男のことであった。
  2. 男心を須臾の間も自分から逸らさないよう、手練手管(てれんてくだ)を弄する玄人女。
  3. 世界同時革命を実現せんとする彼の心は、赤々と燃えて須臾も已むことはなかった。
  4. その言葉を聞いて須臾の後、彼は旅立つことを決意した。

まとめ

以上、「須臾(しゅゆ)」の意味や用法について深掘りしてみました。

「須臾」だけではなく、「暫時」など、さまざまな類語や対義語をうまく活用して、ぜひ表現の幅を広げていただければと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。