「気持ちとは裏腹な言葉」を発してしまったことが人生で一度はあるのではないでしょうか。
「気持ちとは裏腹」の「裏腹」とはどの様な意味があるのでしょうか。
この記事では「裏腹」の意味や使い方など例文を用いて解説します。
それでは「裏腹」という言葉の意味に関して深掘りしてみましょう!
「裏腹」の意味・読み方
裏腹は「うら-はら」と読みます。
裏腹の意味ですが、わかりやすくそれぞれの文字の意味を紐解いてみましょう。
「裏」・・・人の目から隠れた方の面。
「腹」・・・人間や動物の体における胴の下半部のことである。
裏腹の意味は字義通りに捉えると「(人の裏)背と腹」という意味になり、言葉の意味としては「裏と表」や「背中合わせ」、「相反していること」を表している。
- 背と腹。また、裏と表。
- 背中合わせ。隣り合わせの関係であること。「死と裏腹の危険な仕事」
- 相反していること。また、そのさま。逆さま。反対。あべこべ。「気持ちと裏腹な言葉」
「裏腹」の使い方
「裏腹」の使い方として、「思っていることと態度や行動が矛盾している」場合に使うことが多くあります。代表的な使い方として「心と裏腹に〜」です。
例)「気持ちと裏腹な行動ばかりとってしまう」
- 本心とは裏腹に
- 思いと裏腹に
- 気持ちと裏腹に
また、裏腹には「相反している」という意味もありますので、
- 死と裏腹の危険な仕事
などのような使い方もできます。
「裏腹」の類義語・同義語
「裏腹(うらはら)」の類義語・同義語には、どのような言葉があるでしょうか。
裏腹には下記のような言葉が類義語・同義語として挙げられます。
- あべこべ・・・順序・位置・関係がひっくり返っていること。反対。さかさ。
- 裏表(うらおもて)・・・表向きと内実。「物の―に通じた人」。見せかけと実際とが一致しないこと。
- 反対(はんたい)・・・ある物事・向きと、対立・逆の関係にあること。
- 正反対(せいはんたい)・・・全く反対であること。まるっきり相反していること。
- 真逆(まぎゃく)・・・正反対。
- 表裏(ひょうり)・・・表と裏が相違するさま(であること)。
- 紙一重(かみひとえ)・・・紙一枚の厚さほどの、ごくわずかな隔たりのこと。
「裏腹」の対義語・反対語
「裏腹(うらはら)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
裏腹には明確な対義語というのはありませんが、「相反していること」という意味に対しての対義語・反対語の意味をもつ言葉は裏腹の対義語・反対語と言えます。
裏腹には下記のような言葉が対義語・反対語として挙げられます。
- 併存・並存(へいぞん)・・・二つ以上のものが同時に存在すること。
- 共存(きょうぞん)・・・同時に二つ以上のものが共に存すること。
- 共在(きょうざい)・・・二つ以上の事物、また、事物の性質が同時に存在すること。
- 両立(りょうりつ)・・・両方とも成り立つこと。二つともならび立つこと。
「裏腹」を使った例文
「裏腹(うらはら)」はどのように使うのでしょうか。例文を使ってご紹介します。
- 彼は言うこととすることが裏腹だ。
- 彼女の悲しげな表情は本心と裏腹だった。
- そんな否定的な言葉とは裏腹に彼の声はさらに明るくなった。
- 頭のなかとは裏腹に、口だけ先に動いてしまったという様子だった。
- その言葉とは裏腹に、男はまったく困っているようにはみえなかった。
- しかしその内容とは裏腹に、彼に対する不信感が言葉には滲み出ていた。
- その口の悪さとは裏腹に、こいつは和服の似合う日本美人だったりする。
「裏腹」の意味まとめ文
「裏腹(うらはら)」の言葉の意味や用法について深掘りしてみました。
この言い回しを身に着けて、表現の幅を広げていただければと思います。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。