「譫言」は難しい漢字を用いるため読めない方も多いのではないでしょうか。
「うわごと」と読みます。この記事では譫言(うわごと)の意味や使い方を解説します。
それでは、「譫言」という言葉の意味に関して深掘りしてみましょう!
もくじ
「譫言」の意味・読み方
譫言は「うわ-ごと」と読みます。
譫言の意味ですが、わかりやすくそれぞれの文字の意味を紐解いてみましょう。
「譫」・・・数の単位で百の10倍。数の多いこと。
「言」・・・口で発表すること。ものをいうこと。言った言葉。
譫言の意味は「高熱などで意識の混濁している人が無意識に口走る言葉」です。
字義通りに捉えると「(無意識に)数多く発する言葉」という意味になります。
- 高熱などで意識の混濁している人が無意識に口走る言葉。
- 本人の意思とは関係なくつぶやいてしまったこと。
- 筋の通らない放言。たわごと。
「譫言」の使い方
譫言の使い方としては、大きく二つのパターンに当てはまります。
- 実際に熱にうなされて譫言を発しているとき。
- 比喩表現として「譫言」を使うとき。
1.実際に熱にうなされて譫言を発しているとき
実際に「高熱などで意識の混濁している人が無意識に口走る言葉」に対して譫言と表現します。
2.比喩表現として「譫言」を使うとき
こちらはあくまでも比喩表現の一つとして用いいるパターンです。
実際には高熱などで無意識に口走る様な状態ではないが、それに近い状態を表しています。
この様な場面に用いる場合は「譫言のように」と表現することがほとんどです。
「のように」と表現した場合は比喩であるということを覚えておくといいでしょう。
「譫言」の類義語・同義語
「譫言(うわごと)」の類義語・同義語には、どのような言葉があるでしょうか。
譫言の意味には「高熱などで意識の混濁している人が無意識に口走る言葉」という意味があり、「なんの意味も伝達していないと思われる言葉」の意味をもつ言葉が譫言の類義語・同義語に当てはまると言えます。
譫言には下記のような言葉が類義語・同義語として挙げられます。
- 虚言(きょげん)・・・他人をあざむく言葉。うそ。
- 戯言(たわごと)・・・たわけた言いぐさ。ばかな言葉。世迷いごと。
- 無意(むい)・・・意志のないこと。また、故意ではないこと。
- 空言(そらごと)・・・実行できもしない、むだな言葉。うそ。いつわりごと。
- 痴れ言(しれごと)・・・取るに足りないばかげた言葉。たわごと。
- 寝言(ねごと)・・・眠っている時に無意識に口走る言葉。
- 駄弁(だべん)・・・くだらないおしゃべり。
「譫言」の対義語・反対語
「譫言(うわごと)」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょうか。
譫言には明確な対義語というのはありませんが、「意味のない言葉」という意味に対しての対義語・反対語の意味をもつ言葉は譫言の対義語・反対語と言えます。
譫言には下記のような言葉が対義語・反対語として挙げられます。
- 格言(かくげん)・・・人生の真実や機微を述べ、万人への戒め・教訓となるような簡潔にした言葉。
- 金言(きんげん)・・・処世上の手本とすべき内容を持つすぐれた言葉。
- 至言(しげん)・・・事物の本質を適切に言い当てている言葉。
- 名言(めいげん)・・・事柄の本質をうまくとらえた言葉。
- 警句(けいく)・・・短く巧みな表現で、真理を鋭くついた言葉。アフォリズム。
- 寸言(すんげん)・・・短い言葉。短いが意味の深い言葉。
- 箴言(しんげん)・・・戒めの言葉。教訓の意味をもつ短い言葉。
「譫言」を使った例文
「譫言(うわごと)」はどのように使うのでしょうか。例文を使ってご紹介します。
- どうやら彼女は譫言のたびに、だれかに話しかけているらしかった。
- 私はまだボンヤリしたまま、譫言のように相手の返事を繰り返した。
- 譫言のように「やり残したことがある」と呟いて死んでいった。
- 目をさまして彼女が譫言をいったのは、ただ一回しかなかった。
- たぶん熱にうかされて、譫言を言っているのだろうと思った。
「譫言」の意味まとめ
「譫言(うわごと)」の言葉の意味や用法について深掘りしてみました。
この言い回しを身に着けて、表現の幅を広げていただければと思います。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。