ネット用語「残当」の意味とその由来を解説!「残当な結果」とはどういう意味?

残当

みなさんはインターネットを閲覧したり、検索中に「残当」とか「残当な結果」などの表現に遭遇したことはありませんか?

「え、そんな日本語あったっけ?」と狐につままれたような気分になった方もいるのではないでしょうか。

ところが、最近ではこの表現はネット上で割と使われているようです。

そこで、この記事では「残当」とか「残当な結果」の使い方や意味について、解説させていただきます。

「残当」の意味

「残当」の意味は一度知ってしまえば簡単です。

ようするに「残念だが当然だ」という文章を省略したインターネットスラング(俗語)です。

当然予測できたような出来事が、実際に起った場合に、感想として使われます。

ただし、ネットスラングという性質上、語義は曖昧に揺れ動きますので、「残念だが」というニュアンスを含まずに、単に「当然だ」「妥当だ」「穏当だ」という意味合いで「残当」が使われる例が増えているようです。

注意
反対に「残念だ」の意味を含まずに「残当」を使うのは誤用だと考えるネットユーザーもおり、考え方は入り乱れている状況だと言えます。

「残当」の由来

「残当」はインターネット上で発生したスラング(俗語)です。

元々の由来は巨大掲示板「2ちゃんねる」の野球掲示板で「残念だが当然」という表現が使われ、次第に省略されるようになったものです。

ネット上では書き込みのスピードや簡便さが意味の伝わりやすさよりも優先される場合が多いので、なんでも短く省略される傾向があります。

MEMO
「禿同」とか「今北産業」などという略語も、初めて遭遇すれば何のことだか分かりませんね。

それぞれ、「はげしく同意する」、「今来たので話の流れが分からないので三行程度で説明して」という意味です。

「残当」の使い方

「残当」はネット上だけで流通しているスラング(俗語)表現なので、使うとしても、ネットに書き込みをする場合だけに留めるのが無難です。

公的な文章や、仕事上の会話で使うのは避けましょう

あくまでもスラングですので、正しい日本語表現とは見なされません。

従って、格調高い新聞や書籍など、日本語表現の質を高く保とうと意識するメディアで使われることはありません。

逆に、サブカル系などの最新の流行をフォローする文章であれば、あえてスラングを用いる場合もあるでしょう。

ネットに詳しいことが分かっている友人との雑談中なら、もちろん使っても大丈夫です。

「残当な結果」とは

省略せずに言えば「残念だが当然の結果」となります。

「残当」と同様に使われているので、「残念」というニュアンスを喪失して、単に「当然の結果」という意味でも使われているようです。

 

「残当」を使った例文

「残当」はどのように使うのでしょうか。以下に例文を挙げてみました。

「残当」を使った例文
  1. 勉強してるふりしてずっとネトゲしてたら全教科赤点取った。 — 残当な結果だ。
  2. そういえばあの芸人、最近テレビで見かけないね。消えた? — 残当。一発屋らしい最期といえる。
  3. 日米地位協定って不公平だよね。なんとかならんの? — 敗戦国なんだから残当。
  4. しょせんオレらがネットで騒いだって現実の政治なんて1ミリも変わんない — 残当。

まとめ

以上、「残当」について解説しました。

一度知ってしまえば、なんということはない略語です。

もしあなたがネットへの書き込みを頻繁にする人なら既に知っていたかもしれません。

書き込みをしない人であれば、実際に使う機会はないかもしれません。

目にしたときに意味さえ分かればそれで十分です。

最後までお読みいただきありがとうございました。